株式会社フルプロ(フルプロ農園)|長野県長野市|フルーツ生産・販売・観光農園
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農業を蝕む「静かな崩壊」
日本の農業は今、静かに崩れ始めている。農林水産省のデータによれば、農業従事者の平均年齢は68歳を超え、後継者のいない農家が廃業するたびに、耕作放棄地が増え続けている。長野県のりんご産地も例外ではない。「アップルライン」と呼ばれる国道18号沿いの美しい果樹園地帯でも、高齢の農家が次々と離農し、かつて実り豊かだった畑が荒れ地へと変わっていく。
さらに追い打ちをかけるのが、気候変動と価格低迷だ。春の異常な温暖化で花が早咲きし、その後の霜で全滅することも珍しくない。夏の猛暑では果実がやけどのように傷む。手間をかけて高品質なりんごを育てても、農協出荷では価格に反映されにくい構造が長年続いてきた。農業は「やりがいはあるが、稼げない仕事」として若者から敬遠され、産地の担い手不足は加速する一方だ。

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「この景色を守りたい」——四代目が抱いた使命感
株式会社フルプロ代表取締役の徳永虎千代氏は、1992年生まれ。長野市赤沼で100年以上続くりんご農家の四代目として生まれながら、幼少期は父親と離れて育ち、自身が農家の家系であることを知らずに過ごした。高校では甲子園を目指して野球に打ち込み、卒業後はトヨタの下請け工場に就職。しかし「自分が何のために、誰のために作っているのかが見えない仕事」への疑問が募り、父親の引退を機に農業の道を選んだ。
長野県立農業大学校で果樹栽培を学び、25歳で法人化を決断。しかし就農直後から、廃業する農家の多さという現実に直面した。「辞める人が多いからこそ、ここで私たちが存続して、その人たちの畑も担っていく必要がある。秋になるとりんごが実る、あの景色を失わせてはいけない」——その強い使命感が、フルプロ農園の原点となっている。
2019年、台風19号による千曲川の氾濫で農園は壊滅的な被害を受けた。畑は4メートルの水にのまれ、長年かけて育てた木がなぎ倒されてしまった。それでも徳永氏は諦めなかった。被害を免れた2割のりんごをSNSで発信すると、わずか2週間で完売。全国から50人、100人と支援者が集まり、「令和の時代の新しい復興のあり方」として注目された。

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「農業はアートだ」——革新的な栽培と六次産業化
研修先で出会った農業法人経営者の言葉「農業はアートだ」に衝撃を受けた徳永氏は、生産効率だけを追うのではなく、品質と表現力を兼ね備えた農園経営を目指してきた。その象徴が「葉とらずりんご」だ。収穫まで葉を残して光合成を続けさせることで糖度と栄養価が高まるが、見た目にばらつきが出るため一般流通には乗りにくい。しかしヨーロッパでは当たり前の栽培法であり、消費者に直接届ける直販モデルと組み合わせることで、その価値を正当に評価してもらうことができる。
初心者や高齢者・女性でも取り組みやすい「高密植わい化栽培」を長野県内でいち早く導入。枝をコンパクトに誘引することで作業負担を軽減し、多様な人材が活躍できる「ダイバーシティ農業」を実現している。さらに七味唐辛子の老舗「八幡屋礒五郎」との共同開発によるりんごスイーツ用シナモン七味、直営カフェの運営、農泊体験の受け入れなど、六次産業化を積極的に推進。数多くのテレビ出演を通して、産地と消費地をつなぐ発信者としても活躍している。

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ZIPANG DAOとの共鳴——「もったいない日本」を世界の宝へ
日本の農業が抱える「もったいない」は、フルプロ農園の取り組みそのものだ。台風で傷ついたりんご、規格外の果実、廃業農家の畑——それらを「捨てるもの」ではなく「価値を生み出す資源」として再定義し、新たな経済圏を作ろうとしている。
この問題意識は、日本全国の「もったいない資産」を世界中の応援者とつなぐWeb3プラットフォーム「ZIPANG DAO」の理念と深く共鳴する。100年続く産地の景色を守り、農業を次世代が誇れる産業へと変えようとする徳永氏の挑戦を、ぜひ応援してほしい。

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会社概要
法人名
株式会社フルプロ(フルプロ農園)
代表者
代表取締役 徳永虎千代
所在地
〒381-0001 長野県長野市赤沼1688
設立
2017年(法人化)
事業内容
フルーツの生産・販売、加工品製造、観光農園運営、直営カフェ運営
公式サイト
