株式会社クロスハンド|兵庫県尼崎市|一般社団法人日本ダンスウェルネス協会
「ダンスは若者のもの」という思い込みが、社会から健康を奪っている
日本の高齢化社会において、運動不足・孤立・認知症は深刻な社会課題となっている。「運動したい」「楽しみがほしい」と思いながら、何もできずにいる大人たちが全国に溢れている。
その一方で、ダンスという全身運動・コミュニティ形成・表現活動を兼ね備えた最強のウェルネスツールが、「若者のもの」「リズム感がないとできない」という思い込みによって、多くの人の手の届かない場所に置かれたままだ。考えてみれば、ラジオ体操も、盆踊りも、日本人は昔から生活の中で身体を動かし、輪になって踊ってきた。ダンスは本来、世代を選ばない——それなのに「ダンススタジオで若者がやるもの」という固定観念だけが、人々とダンスの間に壁を作っている。
この壁を壊すことに人生を賭けているのが、株式会社クロスハンド代表・黒田雄介氏(通称:クロメガネ)だ。ダンスが大好きな子どもからプロを目指すダンサー、地域の高齢者の健康施策を考える自治体、従業員のレクリエーションを企画する企業まで——多種多様な人たちに向けて、人生の楽しみを創る手段としてダンスとの接点を作り出す。それが黒田氏の仕事である。
「今更ダンスなんて」という言葉が出るたびに、僕は悔しくなります。ダンスは全世代の人たちに楽しんでもらえる。それを証明し続けることが、僕の使命です——黒田雄介(クロメガネ)

▲ ダンススタジオ クロスハンド(兵庫県尼崎市)
代表・黒田雄介氏の歩み——「逆境を伏線に変える」男の半生
1984年、大阪市生まれ。大阪府立大学経済学部在学中、学園祭で見たロックダンスの衝撃に魅了され、1日9時間練習するほどダンスにのめり込んだ。住友林業への内定・宅建合格という「フツーの就職」を目前にしながら、卒業式当日に「2単位足りない」と告げられ留年が発覚。しかしその1年間でダンスバトルで次々と成績を残した。
卒業後は一度就職するも、ダンスへの情熱は消えなかった。堺市の公務員試験では、面接で「堺市をダンスの街にしませんか?」と提案して不採用に。だがこの経験すら、黒田氏にとっては伏線だった。2010年、恩師のドイツ進出に伴いスタジオレッスンを引き継ぎ、インストラクターとしての活動を開始。週に17本ものレッスンを受け持つ人気講師となりながら、講師業にとどまらない「ダンスで食べていく」道を模索し続けた。2020年には大阪・住之江区でダンススクールとホールを備える「GRAFFY」を立ち上げ、責任者として運営とイベント企画の経験を積んだ。
「留年したからこそ、ダンスで成績を出せた。公務員試験で落ちた経験があるからこそ、今高石市と『ダンスの街にする』取り組みを行えている」
そして2021年4月、発表会中に足首の靭帯を断裂する大怪我。普通なら心が折れる場面で、黒田氏は踊れない期間を「これはチャンスだ」と捉えた。怪我から2カ月後の6月9日——「ロックの日」であり手術の2日前——に株式会社クロスハンドを設立。同年9月には阪神尼崎駅前にダンススタジオをオープンした。挫折のたびに、それを次の飛躍の伏線に変えてきた。この生き様そのものが、黒田氏がダンスを通じて伝えたいメッセージなのだ。

▲ 株式会社クロスハンド代表・黒田雄介氏(クロメガネ)
「ダンスで健康な社会をつくる」——一般社団法人日本ダンスウェルネス協会の設立
2026年、黒田氏はダンスの社会的価値をさらに広げるため、一般社団法人日本ダンスウェルネス協会を設立した。ダンスが持つ健康効果——全身運動・認知機能向上・コミュニティ形成・精神的充足——を、一部の愛好家のものではなく社会インフラとして届けるために、自治体・企業・医療機関との連携を推進している。
株式会社クロスハンドの事業がすでにその土台を築いている。対象は小学生から80代、そしてプロダンサーまで。ダンスと勉強を組み合わせた学習塾「スタダン」、学童へのインストラクター派遣、自治体でのワークショップ、高校ダンス部の支援、高齢者向け健康ダンスプログラム、企業レクリエーション——「ダンスはダンススタジオだけでやるもの」というイメージを取り払い、生活のあらゆる場面にダンスを届けてきた。踊らない場所にこそレッスンを展開する。それが黒田氏の一貫した戦略だ。
「ラジオ体操もダンスやし、盆踊りもダンスやし、ダンスっていう価値観を変えないと。ダンスには可能性がある」
活動領域
高齢者向け健康ダンス、自治体・介護施設でのプログラム提供、子ども向けダンス教育、学童・スタジオでのインストラクター派遣、企業向けレクリエーション、従業員の健康増進・チームビルディング、ダンサー育成、スタダン(ダンサーのための学習塾)運営、地域連携、高石市「ダンスの街」プロジェクト推進

▲ ダンスレッスンの様子(株式会社クロスハンド公式サイトより)
「自分も他人も否定しない社会」——ダンスで地域を変える
黒田氏がダンスに見出しているのは、運動効果だけではない。ダンスには「うまい・へた」の前に、「その人らしさ」がそのまま表現になるという本質がある。年齢も、性別も、経験も関係ない。音楽に合わせて身体を動かした瞬間、誰もが表現者になれる。
だからこそ、ダンスを通じて年齢・性別・経験を超えた「つながり」が生まれる。スタジオでは子どもから大人までが同じフロアで笑い合い、地域のワークショップでは初対面の高齢者同士が自然と輪になる。一人ひとりが自分らしく輝ける場所を、黒田氏はつくり続けている。
「自分も他人も否定しない社会」——それが黒田氏が目指す未来である。

▲ 子どもたちのダンス発表会(株式会社クロスハンド公式サイトより)
ZIPANG DAOへの参画——「ダンスのおかげで」を日本中に
黒田氏が大切にしてきたのは「ダンスのおかげで」という言葉だ。怪我のおかげで会社を設立できた。落ちたおかげで夢に近づけた——逆境を伏線に変えてきた黒田氏の生き様は、ZIPANG DAOが掲げる「もったいない日本を、世界の宝に」というビジョンと根を同じくする。
共鳴のポイントは明確だ。第一に、盆踊りやラジオ体操に象徴される「日本人と踊りの文化」という、忘れられかけた資産の再発見。第二に、「もったいない」の精神——黒田氏自身、「ダンスをやらないなんてもったいない!」と語り、ダンスが人生をもっとよくしてくれると心から信じている。眠らせておくにはもったいない日本のダンス文化・身体表現・コミュニティの力を、世界に届ける。
その舞台として、黒田氏はZIPANG DAOの出展者として新たな一歩を踏み出す。全人類がダンスをやったらいい——その挑戦は、すでに始まっている。
会社概要
会社名
株式会社クロスハンド
関連法人
一般社団法人日本ダンスウェルネス協会
代表取締役
黒田 雄介(くろだ ゆうすけ)/ 通称:クロメガネ
設立
2021年6月9日
所在地
〒660-0827 兵庫県尼崎市西大物町12-41 amagotta5階
事業内容
ダンススタジオ経営・健康ダンスプログラム開発・インストラクター派遣・イベント企画運営・ダンサー育成塾(スタダン)
公式サイト
https://cross-hand.com/
@kuromegane0802
