エイチアンドダブリュー株式会社|大阪市北区梅田|高級缶詰ブランド「CANNATUREL」・食品輸出
日本の一次産業で、いまも失われ続けている「おいしさ」
一次産業・二次産業の現場では、味も品質も一級品でありながら、活かされないまま消えていく食材が後を絶たない。
エイチアンドダブリュー株式会社(大阪市北区)は、この「もったいない」に正面から向き合ってきた企業だ。同社が展開するサスティナブル・ブランド「CANNATUREL(カンナチュール)」は、一次産業と二次産業の持続可能性を主題に立ち上がり、日本各地の生産者や食品メーカーの規格外品や端材を有効活用。保存料・化学調味料を使わない“デリシャス缶詰”として生まれ変わらせている。
食品ロスを防ぐ「救世主」とも呼ばれる缶詰。その特性を活かし、「おいしさ」と「保存性」を最高水準で両立させる——代表取締役CEO・橋爪敦哉氏が選んだのは、課題解決とおいしさが一つになったものづくりだった。

▲エイチアンドダブリュー株式会社 代表取締役CEO・橋爪敦哉氏(公式サイトより)
ワイン愛好家が選ぶ“高級缶詰”。規格外の素材が、物語をまとう
CANNATURELの缶詰は、いわゆる保存食の缶詰ではない。最高級の素材を活かし、化学調味料や保存料を使用しない「世界一のデリシャス商品」を目指して開発される、贈り物にも選ばれる高付加価値のプロダクトだ。実際にファンとなっているのは、ワインや日本酒を愛し、プロダクトの背景にある物語を大切にする人々。こだわりの食料品店やワインバー、シャンパンバーなどで愛されてきた。
すべての商品が、生産者・食品メーカー・料理人との共創から生まれるのも特徴だ。一つひとつの缶詰がコラボレーション商品であり、おいしさだけでなく「作り手、贈り手、貰い手の物語」が育まれるように設計されている。シェフの発想を活かした世界初の「オイスターエスカルゴバター」やヴィーガンカレー、代替肉スタートアップ・ネクストミーツとの包括提携による共同開発など、挑戦の幅は広い。
大丸梅田店でのポップアップや記者会見、IoT自動販売機「AIICO」での販売など、食品ロス削減への関心が高まる時代に呼応した発信も重ねてきた。「木を切っての経済発展ではなく、“木の実”をともに育て、活かした経済発展を」——競争ではなく共創を選ぶ思想が、ブランドの根にある。

▲ 保存料・化学調味料無添加の“デリシャス缶詰”「CANNATUREL(カンナチュール)」(公式サイトより)
一流の現場で磨かれた“職人の技”を、缶に閉じ込める
CANNATURELのもう一つの核が、料理人の技術だ。橋爪氏は大阪梅田に「CANNATUREL KITCHEN」をCafe&Barとしてオープンすると、代表自らキッチンに立ち、3年間修行するという異色の道を歩んだ。机上のマーケティングではなく、素材と火と向き合う現場から“売れるおいしさ”を掴みにいったのだ。
その蓄積は、リーガロイヤルホテル、神戸メリケンパークオリエンタルホテル、あてま高原ベルナティオといった有名ホテルのPB商品開発の実現につながり、関西テレビ・朝日放送テレビなど複数メディアにも取り上げられた。さらに「CANNATUREL PLUS」では、料理人や飲食店が自らの看板メニューを缶詰化するP2C商品開発を支援。一流の技を、賞味期限の長い一缶に翻訳して届ける仕組みを築いてきた。
橋爪氏は加工を「保存技術」ではなく「価値を未来へ翻訳する手段」と捉える。規格外の素材に、職人の技と物語を掛け合わせる。それがCANNATURELの“高級缶詰”の正体だ。

▲ 日本全国の美味しさと物語を届ける拠点「CANNATUREL KITCHEN Umeda」(公式サイトより)
台湾で見えてきた、日本の“お料理缶詰”の可能性
世界展開は、すでに実績が動いている。同社は台湾の高級スーパー・微風超市(Breeze Super)で日本食フェアを定期開催し、70社を超える中小食品サプライヤーの台湾初上陸を実現してきた。現地の実演販売で消費者から寄せられた「開けたらすぐ食べられる日本のお料理を」という声こそが、CANNATURELのお料理缶詰事業の原点である。
現在はこの20年超の現場経験をAIで統合し、輸出書類の自動生成から現地バイヤーへの提案、物流の共同積載までを担う「Japan Food × AI Platform」として、日本の食品が世界へ出るための壁を、仕組みから乗り越えようとしている。
2026年10月には微風超市での「Japan Fermentation Fair(日本発酵フェア)」開催を予定。一缶に詰めた日本のおいしさを、仕組みごと世界へ届けるフェーズに入った。
▲ こちらに「Japan Food × AI Platformのお取り組み内容」がわかるお写真を掲載できますと幸いです
ZIPANG DAOへの参画——「もったいない日本を、世界の宝に」
規格外というだけで捨てられるはずだった素材が、職人の技と出会い、世界の食卓で「日本の宝」として開けられる。エイチアンドダブリューの実践は、ZIPANG DAOが掲げる「もったいない日本を世界の宝に」というビジョンの、最も分かりやすい体現の一つだ。
地域の生産者が持つ本物の素材、料理人の技術、そして日本の食文化の精神性——埋もれたままの価値を一缶に翻訳し、世界へ届ける。ZIPANG DAOの出展企業として、その挑戦はすでに始まっている。
会社概要
項目
内容
会社名
エイチアンドダブリュー株式会社(H&W Co., Ltd.)
代表取締役
橋爪 敦哉(Atsuya Hashizume)
創立
2003年7月7日
資本金
1,610万円
従業員数
5名
所在地
大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル 29階
グループ
エイチアジア株式会社
事業内容
食品輸出マーケティング支援・AIプラットフォーム・食品ブランド展開・OEM/共創開発
公式HP
ブランドサイト
